学園都市線の北海道医療大学~新十津川間が廃線になってからすでに1ヶ月以上が経過している。

私にとっては学園都市線と言うより札沼(さっしょう)線。空知の住人として思い入れの深い路線であった。

思い入れと言ってはみたが、40年ほど前に一度、家族遠足で新琴似から月形まで乗ったことがあるだけだ。

ただ、国道275号線を走る時にはいつも駅名を意識していた。それくらいである。

そう。於札内、札的、晩生内、札比内等々、私はこの路線の駅名が好きなのである。

275号線を走る時はいつも駅名のことを考えていた。

見るからにまさしくアイヌ語。かつてこの地域に居住していたアイヌ民族の生活に思いを馳せる。

今日はたまたま、DRで新十津川から国道275号線を南下してきたのだが、

いつもの習慣、ほとんど条件反射で無意識に駅名が頭に浮かんでくる。

気づいたら札的(さってき)駅に来ていた。

駅名の書かれたものは全て撤去されていたが、すぐ脇にある踏切跡に「札的」の文字を見つけた。

気づいたら、晩生内(おそきない)駅に。

ホームの駅名看板も外されていたが、日焼け跡のように、平仮名で「おそきない」とうっすら見えた。

ここは札比内(さっぴない)駅。

若い頃、札比内を通るたびに秋田の比内鶏を連想していたっけ。

近いうちに月形や当別の方にも行ってみよう。知来乙とか中小屋とか。