今日も天気がいいのでDRで散歩。今は新十津川町のラーメン屋にいる。

その名も、ラーメンとん太。

このラーメン屋、とにかくやたらと目立つのだ。

正面には大きな赤ポストが置かれ、店の外壁はレトロ看板で埋め尽くされている。

国道275号線沿い。普段からよく通る場所にあるので、何年も前から気になっていた。

なんとなくDRの思うがままに走っていたら、ちょうどお昼にここにきていた。

店の中は普通だろうと思いきや、これがなかなか凄い。想像以上に凄い。

懐かしの赤電話、懐かしのファンタ木箱、懐かしのチゥインガム、懐かしのオロナミンC等々。。

ここに何をしに来たのか忘れてしまうほどにタイムスリップしてしまった。

気を取り直してカウンターに席を取り、メニューを眺める。

冷やしみそつけ麺と油そばで少し迷ったが、さっきまでビートルズの「オブラディオブラダ」をハミングしていたので油そばを注文。

私の他には客が一人だけいたが、たった今、食べ終えて出ていった。会計は2200円?!いったい何を食べていたんだろう。ビールでも飲んでたのか?などと考えごとをしながらも、やはり店内を見渡してしまう。

店にはご主人と私しかいなくなったので、私から話しかけてみた。

ご主人は私より少しだけ年上の明るい感じの人で、話がさっぱりしていて上手。

骨董趣味のこと、コロナで客が減ってること、学園都市線廃線のこと、鉄道看板がなかなか手に入らないこと、バイクは一人旅が一番だと言うこと等々、短時間のうちに面白い話がたくさんできた。

ご主人との話や店内の骨董品に夢中になっていたが、油そばもなかなか美味。

メニューには、「油そばは、汁なし醤油ラーメン」と書かれているが、たしかにそのとおりだった。野菜がたくさん入っているのが印象深い。

しっかりと油を感じるのだが、あまりいつまでも残らない。油そばを食べたという実感があるのだけど、何もかもがさっぱりしていて、ご主人の人柄がここにも表れているような気がした。

完食後、セルフサービスのお冷やを飲みながら、もう一度店内を見渡してみる。

ご主人ご自身が嬉々として懐かしい話を織り混ぜてくるので、それにつられるようにして私の脳裏にも子どもの頃の感覚がよみがえってくる。

ご主人は生まれも育ちもここらしい。新十津川町の花月地区。

今度来た時は、寒い日でさえなければ、狩野英孝の「ラーメンつけ麺僕イケメン」を思い出しながら、冷やしみそつけ麺を食べたいと思う。

そして、もっとゆっくり店内の骨董品を見ながらご主人と色んな話をしてみたい。

どうもごちそうさまでした。