今日は久しぶりに家族3人で釣りをしてきた。

場所は積丹半島古平漁港の東防波堤。

うちの家族は元々釣りが好きで、以前は冬のワカサギ釣りなども恒例行事としていた。

海でも川でもチャンスがあれば釣りに行きたいと思っているが、子どもたちが大きくなりそれぞれが忙しくなってからは、ほとんど機会がなくなっていた。

だが今は、コロナによる外出自粛で家族一緒の時間が増えている。

そんな中、釣りであれば三密を避けながらも家族で楽しめるという息子の提案だ。

夜中1:00に息子の運転で家を出発。時々休憩を入れながら、3:30過ぎに古平漁港に到着した。

まだ日の出前だが東の空はもう明るくなっている。風もなく暖かく感じる。

家族3人で棹に仕掛けをつけてから、荷物を持って長い防波堤の上を歩く。

息子は最近、友人と釣りに行く機会が増えており、場所や釣り方にちょっとしたこだわりがあるようだ。おっとりとした優しい性格だが、なんとなく頼もしさを感じる。

日の出直後、海中に針を落としたその瞬間から強い当たりがあり、二本針仕掛けにマルチヒットが続く。

狙いはカレイだが、90%は小ぶりなシマゾイだ。

新調したばかりの息子のボックスが、酸欠を起こしてエラを開いたシマゾイたちであっという間に埋め尽くされてゆく。

妻は、あまり小さなソイだと調理のイメージが湧かないと言う。

私と息子はボックスに入れていたシマゾイのうち、小さなものから海に戻していった。

弱っていて海面に漂うシマゾイを、ウミネコたちが上空から狙い始めるが、

少し風が強くなりスムーズに獲物に近づけないでいる。

複雑に舞っている強い風に翻弄されながらも、数機編隊が虎視眈々とチャンスをうかがっている。

私たち家族は、至近距離で空中に浮かぶウミネコの編隊を楽しげに眺めていたのだが、突然に嫌な予感が走った。

上空のウミネコたちが、いきなり私たち目掛けて「空爆」を開始したのだ。私たちを狙っていたわけではないと思うが、こちらとしてはロックオンされかけたような瞬間もありヒヤリとした。

いち早く危険を察知した妻による大規模な空襲警報と迅速な回避行動が功を奏し、私たちは無数の白い爆撃から逃れることができた。

日の出から三時間ほどが経過すると、日が高くなり竿先の当たりが鈍り始める。

ここまでも釣果は、カレイは二枚だけだがシマゾイがけっこう釣れている。

天気がいいのでここで切り上げ、積丹半島をドライブして、なんか食べて、どこかでお風呂でも入ることにした。

釣り道具を手際よく撤収し、私の運転で積丹半島突端の神威岬へと向かう。風が強めだが雲一つない空。車窓から見える広く青い海。まさに絶景である。

強風のため神威岬の歩道が一部通行禁止となっていたが、十分楽しめた。

お昼には倶知安でハンバーガーを食べ、のんびり豊平峡温泉に浸かって、夕方にうちに帰ってきた。

一日を通して快晴だったため朝から強いお日さまの光を浴び続けた。今は心地好い疲労を感じている。

昨日、今日と天候に恵まれ、家族とともに楽しい時間を過ごすことができた。

今は千葉で頑張っている長女も好きなように未来を切り拓いて行けばいいのだけど、今のような強い眠気の中にいると、「家族みんながいつも一緒にいれたら楽しいだろうな」などと思っていたりする。

明日からも楽しくやれそうな気がする。

今日はもう、とにかく眠たいのでもう寝ます。おやすみなさい。