今、株式市場への関心が強くなっている。
今の相場が実体経済から乖離し、異常に高いところにつり上げられているような気がしていて、
近いうちに急落するんじゃないかと、気が気でないのだ。
とにかく今は、新型コロナが世界中で猛威を振るっている。
感染者は300万人、死者も20万人を超え、あちこちで医療崩壊が起きている。
世界中の経済活動が、急激に、大幅に収縮していて、
アメリカではわずか一ヶ月余りで新規失業者が2200万人を突破し、
原油先物価格がマイナスになり、
国内外の多くの企業業績も、かつて見たこともない大幅な減益が確定的であり、
今後についても全く見通しが立たないと言われている。
経済の活動、収益が落ち込んだだけでなく、いつまでたっても活動再開の目処が立たないことが大きい。
これだけ深刻な状況で、株価が下がらない方がおかしい、と、私は思っている。
たしかに、
アメリカをはじめ、世界各国で巨額の経済対策が次々と打ち出されたり、
新型コロナに有効と思われる新薬の開発についての報道が出たりしているが、
その程度のプラス材料で、維持できるような状況ではないはずだ。
おそらく、何かきっかけがあれば一気に下がる。そんな風に思えて仕方がない。
今はステイホームでサラリーマンも家にいる。
これからは労働収入を安定的に得ることができるのかわからないので、
資産収入を作ろうと、ネット証券の口座開設が爆増しているらしい。
国内に眠っていた大量の預金が市場に流れ出すのは良いことだと思うが、
今の見かけの上昇トレンドに踊らされ、安易に資金をつぎ込み過ぎるのは、危険な感じがする。
私が気にしているのは、5月中旬にかけて次々と明らかになる企業業績と、SQである。
企業業績が出揃い、業績の大幅な下方修正が続出すると、5/8のSQを境に売りが強まり、歯止めがきかなくなる可能性があると思う。
株式の世界にはたくさんの格言があるが、その中の一つに、
セルインメイ(Sell in may)、と言うのがある。
「5月は売れ」と。
今日から5月。私も少しだけ株を持っているが、長期保有目的株以外は売りで利益確定させ、下落時の買い増し資金として、キャッシュポジションを増やしておくつもりだ。
一方で様子を見ながら、株価と逆の動きをする1357ダブルインバースをジリジリと買い増ししていくかもしれない。
当面は、買いのタイミングを掴むのは難しいのではないか。
SQが過ぎてしばらくしたら、性格の違うETFをいくつか組み合わせてPFを作り、
ドルコスト平均法を採用して、株価の動きに関係なく毎月少額な積立投資を開始する。
そして、明らかに安値がついた時に買い増すつもりでいる。