春の陽気に誘われ、DRで河川敷を散歩していたら、土手にたくさんのフキノトウを見つけた。

幼い頃、5~6歳の頃にフキノトウの天麩羅を食べたことを思い出す。
当時は苦くてあまり美味しいとは思わなかったのだが、何故かあの味がとても懐かしく、また食べてみたくなった。
春の陽を浴び、キラキラと輝くフキノトウたちはとても綺麗だ。
食用に適した、花が開く前の蕾状のフキノトウを探すが、なかなか見つからない。
今年は雪解けが早かったので、時期的に少し遅いのかもしれない。
ほとんどが大きく花を開いており、茎状の葉が上に伸び始めているものも目立つ。
たくさん生えていても、交通量の多い場所は避け、葉や花が茶色にくすんでしまっているものは除外する。
条件に見合うフキノトウはありそうでなかなか見つからない。
また、根には毒性があり、花は苦味が強い場合があるらしい。
蕾状のものを採り、食べれそうなものは花と葉を丸ごと天麩羅にしたいのだが、花も外すかもしれない。
葉だけでも美味しくいただきたいものだ。
そんなことを考えていたら、
宮島沼の少し北、石狩川河川敷の土手に群生する綺麗なマカヨたちを見つけた。
ここは車道から離れており、あまり人が通らないところである。
綺麗なマカヨがたくさん生えているので、自分の中でこの場所をマカヨウシ(マカヨ=フキノトウ ウシ=生えている)と名付けてみた。
花が開いて伸びきってしまったマカヨも多いが、蕾状のものもチラホラ見つかる。
シリコロカムイに挨拶をして、自己流の短いカムイノミをしてから、マカヨたちひとつひとつと対面してみた。
フキノトウを採ることをアイヌ語でマカヨタ(マカヨ=フキノトウ タ=採る)と言う。
マカヨと話をして、「採ってください。」と言ってくれたマカヨを少し採ってきた。

上手くできるかわからないけど、とにかく感謝の気持ちでありがたくいただくことにします。