昨日、IOCからも東京五輪延期の方向性が示されたことを受け、ひたすらに下落を続けていた株価が急反発している。

株価が急落していたのは、五輪が中止になるのではないかという懸念によるところも大きかったので、

時期はズレても開催されそうだということで、とりあえず反発上昇の力が働いている状況である。

だが、新型コロナウイルスの感染拡大は続いており、世界的にピークはこれから。いまだ終息の見込みは立たない状況である。

経済活動の停滞が長引くと、今後、物資の不足や金融不安が起こることも考えられる。

そうなると、株価がまた下落局面に転じ、先日の底値を突き抜けてさらに下がり続けることも考えられる。

こうした混乱が長期的に広がるようだと、来年も五輪どころではなくなる可能性も考えられる。

今回の株価状況は、「灯滅せんとして光を増す」、あるいは、「大津波が押し寄せる前の引き潮」みたいなものかもしれない。

本格的な大暴落を予兆する極端な値動きにも思える。

いずれにしても、しばらくは不安定な局面が続くことが確実で、ここで一か八かの博打的な投資行動を取ることはできない。

考えうるあらゆる可能性に配慮して準備するしかない。