変化の時

新型コロナウイルスの感染拡大により、世界的に経済活動が収縮してきている。

私たちはかつてない大きな規模で、長期的に、広範囲に、大小様々な社会的活動が強制的に凍結されるという、これまで想像もしていなかった異常事態に直面している。

道内で外出自粛が叫ばれるようになってから一ヶ月ほどが経過したが、

特に観光、宿泊、飲食等の業界への打撃はたいへんなものであり、倒産に追い込まれる事業者も続出してきている。

さらにここにきて欧州を中心に感染拡大の速度が増してきており、パンデミックのピークはむしろこれからだとも言われている。

事態がさらに深刻化、長期化すると、連鎖的にあらゆる産業へ影響が及ぶことになる。

生活必需品の生産供給についても、世界的に不安が広がる可能性も否定できない。

物資の需給バランスの崩壊に端を発し、世界中の貨幣価値が不安定になることも懸念される。

世界を駆け巡る情報の価値やその使い方にも意識の変化が出始めているのかもしれない。

中国では既に感染を食い止め、経済活動が戻りつつあるとの報道も出てきているが、実際のところはどうであろうか。

今、世界で起きていることは、

国際社会において絶対的とも思われてきた自由経済至上の価値観の上では、マイナスなことばかりである。

しかし、私たちはどのような局面でも前を向いて歩かねばならない。

ある瞬間に絶望を感じたとしても、だからといって諦めるわけにはいかない。実際、必ず道は拓ける。

いつの世にも価値観は不変ではない。時代とともに変化し、常にその時々の最大の幸福を追求していくものである。

強制的に様々な活動が制限されている中、私たちはかつてない大きな変化の局面に直面しているのだと思う。

例えば、

工場生産活動と自動車交通量の減少等により、化石燃料の消費が大幅に減少している。

結果として、大気中への二酸化炭素排出量も大幅に減っている。

ついこの前まで、加熱する一方の世界的な経済活動に歯止めをかけることが出来ないでいたのだが、

新型コロナウイルスの感染拡大により、思わぬ形で地球環境への負荷が低減されている。

自由な経済活動が展開される中において、地球環境との共生と循環に重きをおく価値観は軽視されがちであったが、

ここにきてSDGSなどの理念とその活動が、現実味を帯びたものとして急速に意識されつつある。

もっと私たちの生活に身近なところでも、テレワークやフリーランスとしての働き方が注目されるようになった。

今後予想される大規模なリストラを念頭に、会社組織に属することよりも、個人レベルで経営感覚を持つことが強く意識されるようになってきている。

今は、短期的に直面する課題として、経済活動の急激な収縮による悪影響ばかりが指摘されているが、

同時に、この変化をチャンスととらえている人も大勢出てきている。

何より、現代に生きる私たちの意識そのものが変化しつつあるのではないだろうか。

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