杉山四郎先生アイヌ語教室④

感染症に配慮しつつ、いつもより少人数で短時間の教室。

〇暖かくなり、氷が解けてきた。

  • 流氷は「アプ」と言う。釣り針のこともアㇷ゚(※ㇷ゚は小文字表記)と言う。洞爺湖町の「虻田」の地名由来として「アㇷ゚タぺッ」(アㇷ゚=釣り針 タ=作る ぺッ=川)と言う説もある。
  • 氷は「コンル」(コロ=持つ ル=溶ける)。
  • ルイベは「ルイぺ」(ル=溶ける イぺ=食べ物)。氷柱は「ノキぺコンル」(ノキ=軒 ペ=滴 コンル=氷)
  • 雪解けのことを「ウパㇱル」(ウパㇱ=雪 ル=溶ける)と言う。

〇春が近づき、堅雪の上を歩く。

  • 堅雪のことを「二ウカ」と言う。堅雪用のかんじきを「チンル」、軟雪用のかんじきを「テㇱマ」と言う。チンルもテㇱマも材料はコクワヅルで同じだが、雪質で形状が異なりテㇱマのつま先は少し上を向いている。
  • 足跡は「ルウェ」、または「アピㇼ」。熊の足跡は「イルウェ」(イ=それ ルウェ=足跡)。イオマンテのイと同じ使い方。状況により「それ」と言えば熊を指す。
  • 歩きやすい堅雪のことを「ウパㇱピリカ」(ウパㇱ=雪 ピリカ=良い)と言ったりもする。

〇穴の話

  • 穴は「プイ」、「スイ」。「プイ」は自然にある穴で、「スイ」は人工的な穴。洞窟、ほら穴は「ポㇽ」とも言う。
  • 泉や井戸を「シンプイ」(シリ=大地 プイ=穴)と言ったりする。
  • 耳の穴は「キサㇻプイ」(キサㇻ=耳 プイ=穴)、鼻の穴は「エトゥプイ」(エトゥ=鼻 プイ=穴)、肛門は「オソロプイ」(オソロ=尻 プイ=穴)。

〇棲家の話

  • 熊の巣穴は「カムイチセ」(カムイ=熊 チセ=家)とも。
  • チセは、(チ=私たち セ=寝床)と言う意味。
  • イオマンテの子熊の檻は「ヘペレセッ」(ヘペレ=子熊セッ=寝床)、蜂の巣は「ソヤセッ」(ソヤ=蜂 セッ=寝床)。

今夜はこれを読みます。武四郎のルウェ(足跡)を辿る。

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