今日は初場所の遠藤の話。

6日目までに2横綱1大関2関脇を破る快進撃を見せていたが、なんと8日目から3連敗。

どうしたんだよ遠藤!

上位陣との対戦を既に終えており、貴景勝に破れはしたが内容では圧倒していた。「今度こそ頼んだぞ!」とファンの期待は最高潮に達していたのだが。。

見た目も取り口も上品で美しい人気者だが、今一つ殻を破れない遠藤。上位を立て続けに倒したと思っていたら、あっ気なく下位力士に星を落としてしまう。そんな印象が強いが、人気者の遠藤には懸賞金が多くかけられるため対戦相手がいつも以上に燃えるという。

「遠藤関ダッコチャンです」(笑)

話は変わるが、遠藤は第58代横綱の隆の里と被るところがある。

隆の里も若い頃から大きな期待を背負っていたが、持病の糖尿病に苦しみ、長いこと幕内の上位と下位を行ったり来たりするエレベーター力士だった。

そんな隆の里がブレークしたのは昭和57年初場所。12勝3敗で3回目の準優勝で大関昇進を果たしているが、この時の隆の里は29歳。当時最も遅咲きの大関として話題になっていたのを覚えている。

その後、全盛期の千代の富士に8連勝するなど史上最強の大関と称され、昭和58年名古屋場所後に横綱に昇進。おしん横綱とも呼ばれた。

今場所の遠藤も29歳。38年前の隆の里のような覚醒を期待している。怪我を乗り越え、白鵬をも圧倒し、近い将来に「二代目おしん横綱」と呼ばれるような力士になれると思っている。

11日目の遠藤、強い立ち合いから妙義龍を引き落として7勝目を挙げた。来場所には三役復帰を果たし、まずは大関挑戦に向かって突き進んで欲しい。